「昔はクーラー使わなかった」主張する中高年にマツコ苦言 「ノスタルジーで語っちゃダメ」
気温40℃越えも珍しくない猛暑にあえぐ昨今でも、「昔はクーラーなんて使わなかったのに、最近の若いもんは…」と苦々しく語る中高年は少なくない。
6日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、そういった「時代遅れ」な主張にマツコ・デラックス(45)が呆れ気味に苦言を呈し、視聴者の共感を呼んでいる。
■理不尽に耐えた自分を美化
熱中症事故が多発する状況で、教室や体育館にも冷房設備を設置すべきという声が高まっている中、「昔はクーラーが無くても我慢できた。クーラーは甘えだ」と反発する中高年の声もチラホラ聞こえる。
コラムニスト・石原壮一郎氏は『日刊ゲンダイ』誌上でそういった状況に持論を展開した。
「何かというと『昔はこうだったから』と言ってしまうのはおっさんの悲しいサガ。なぜそう言いたくなるのかというと、人間にはツラかったことや都合の悪いことを忘れる能力が備わっているから」と氏は指摘。
体育会系でシゴかれた経験者は、当時は理不尽さを感じていたかもしれないが喉元をすぎれば、「理不尽に耐えた自分を美化していく」傾向があり、次の世代に理不尽を押し付けるようになると主張した。
■新しい時代に「考え方」をシフトすべき
マツコは「根っこにあるのはクーラー問題だけではない」と前置きし、「新しい時代にいろんな意識をシフトしていかなければいけないのに、ジジイが追いついていっていない」と苦言を呈する。
昔と現在、気温状況が大きく変化している点を例に挙げ「尋常じゃない暑さになってるのはジジイたちも知ってるはず。物理的にクーラー入れないと子供たちは死んじゃう。それなのに(クーラー使うのは甘えって)言えちゃう感覚がもう…」と嘆く。
さらに、「理屈じゃなく、時代が変わった。あなたの精神論・考えはどうでもいい。それに順応する柔らかい頭になってくださいよって言っても出来ない人はもう無理」と熱弁した。