東京五輪パラ、学生の試験や授業の日程変更求める 「学徒動員」「勉強の邪魔」と批判も
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。ボランティアは合計8万人も募集されており、決して簡単ではない条件から「やりがい搾取」と揶揄されることも少なくない。
そんな中、スポーツ庁と文部科学省が26日、大会ボランティアに参加しやすいよう、全国の大学や高等専門学校に授業や試験期間を繰り上げるなど柔軟な対応を求める通知を出したことを『毎日新聞』が報じて話題になっている。
■試験や授業の日程変更
オリンピックは7月24日から8月9日にかけて開催され、パラリンピックは8月25日から9月6日に開催される。この時期といえば学生たちのテスト期間と被ってしまう。ボランティアに参加したい学生は、学業とボランティアの両立に悩まされるだろう。
そのため、スポーツ庁と文部科学省は、試験や授業の日程変更を求める文書を26日付で全国の大学や高等専門学校に送った。
これにより、テストを理由にボランティアに参加できない学生たちが積極的に参加しやすくなるだろう。
■「学徒動員」「教育の放棄」と批判相次ぐ
これを受け、ネット上では「教育の放棄」「勉強を捨てろということか」と批判の声が相次いでいる。「学徒動員」などと揶揄され、『Yahoo!リアルタイム検索』でも上位にランクインする事態となった。
教育を受ける権利を侵害してタダボラに学徒動員しないと成り立たないようなオリンピックなら、中止して貰って一向に構わないんですけどね。というか中止すべきですよ。
— 異邦人 (@Beriozka1917) July 27, 2018
RT>諸外国が酷暑の五輪開催を危ぶむ声が上がる中、とうとう学徒動員…
ボランティアって強制的にやらされる物じゃないんだよ。
只でさえ都民の生活に負担かけるのに、学生の勉強まで邪魔するのか…
本来喜んで参加したいと思わせるイベントにするのが主催者の責務だろ。
誰の為の五輪?— I LOVE MELON (@yuki17892) July 27, 2018
オリンピック時の大学生の「動員」案を見て、開いた口が塞がらない。頼むから、もうちょっと言うことを聞こうという省庁になってくれませんか。元々忠誠心もないけど。オリンピック時のボランティア案を出した奴、受け入れた奴、ともに大学時代にまともに勉強しなかったんだなあ、としか思わないが。
— Kawase Takaya (@t_kawase) July 27, 2018