重度障害を理由に特別支援学校を指定された男児 提訴した親子に賛否が相次ぐ
重度の障害を理由に地元の小学校への通学を認めないのは違法だとして、川崎市に住む男児(6)とその両親が同市と神奈川県を相手取って通学を認めるよう提訴していたことがわかった。
■「専門的な教育が適切」として特別支援学校を指定
『TBS NEWS』によれば、男児は先天性ミオパチーという難病で人工呼吸器を装着して生活。たんの吸引をはじめとした医療的ケアが必要だが、母親が付き添うことで地域の幼稚園に通っていた。今年4月からも母親か父親が付き添うかたちで、地域の小学校に通いたいと希望していたという。
しかし、市教委はことし2月に「専門的な教育が適切」とし、県教委も3月に特別支援学校への就学を指定した。
■「自分たちが成長してきたものと同じものを与えてあげたい」
そこで、男児と両親は地元の小学校に通えないのは障害者差別解消法などに違反しているとして、県と市の教育委員会を相手取り、横浜地裁に提訴したとのこと。父親は「障害があるから特別ではなく、障害があっても同じクラスにいたから友達だっていう、そういう普通の今まで自分たちが成長してきたものと同じものを与えてあげたい」と語る
また両親は、男児が幼稚園では同年代の友達と接したことで笑顔が増えたとし、「大人の指導が中心の特別支援学校では地元の学校のような成長は望めない」と話しているという。