大雨災害時は長靴ではなく「スニーカー」で避難を 防災のプロが周知
西日本を中心に記録的な大雨が降り続き、各地で甚大な被害が出ている。8日午後には、気象庁による特別警報は全て解除されたもの、いまだ大気の不安定な状態が続き、予断を許さない状況。
そんな中、今回のような大雨災害に見舞われた場合に知っておきたい知識について、しらべぇ編集部は防災アドバイザーの女性に話を聞いた。
■避難するときは「スニーカー」
全国各地で防災や備蓄に関するセミナーを開いている、防災アドバイザー・岡部梨恵子氏によると、大雨災害時に避難する際には、「長靴」ではなく「運動靴(スニーカー)」を選んだほうがよいという。
岡部氏:大雨の避難のとき、長靴を履かれる方いますが、私はお勧めしません。深みにはまって水が長靴の中に入ったら、重くなり動けなくなります。非常に危険です。
長靴ではなく、脱げにくく、走れる運動靴をおすすめします。濡れてしまうことは、今、問題ではありません。
大雨が降る中を歩くのだから、ここはやはり長靴を…と、思ってしまいがち。しかし、大雨による避難指示が出た際には、動きやすい運動靴のほうが適しているという。
■「保険証書」持たずに避難しても大丈夫
避難指示が出ていざ避難することになった場合、車や住宅、自身や家族の健康被害などを考え「保険証書を持って逃げなくては…」と思ってしまう人は多いはず。
しかし、岡部氏は保険証書は必ずしも持って逃げなくても大丈夫と呼びかける。
岡部氏:保険証書は失くしてしまっても、後で請求することができます。豪雨で被災された方、保険証券や印鑑が紛失されたとしても、保険金請求の手続きはできます。保険会社、代理店に問い合わせしてください。
保険証書は、加入時の重要書類と一緒に分厚いファイルに入れて保管されている方も多いのでは? 後で再発行し、手続きを行うことができるため、災害で紛失してしまったとしても、安心して保険会社や代理店に問い合わせしてみてほしい。