10代被告が拘置所で医療支援なく死産 冷酷な刑務官らに法のメス入るか
拘置所や刑務所でも、緊急の医療支援が必要となるような事態は起きる。そのときは職員が正しく判断し、的確に動いてくれることを期待するしかない。
イギリスのある拘置所で少し前に起きた悲しい出来事について、いよいよ法のメスが入る可能性が出てきたことを、現地メディアの『The Sun』などが報じている。
■何度ベルを鳴らしても無視
ロンドン・ヒースロー国際空港の南に位置し、成人・若年女性の受刑、拘留、勾留の対象者を収監している非常に大型のブロンズフィールド刑務所。
ここに2019年9月、強盗事件に関する裁判の判決を待つ18歳の被告が送られてきた。彼女は妊娠末期で、ある日、陣痛が始まってから約12時間後の深夜2時に独房で出産した。
被告が急用を知らせるベルを何度鳴らしても無視されたことは、隣の独房に収監されていた2名が証言している。
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■へその緒を歯で噛み切る
あまりにも冷酷なその状況で、被告は非常に弱々しい呼吸の赤ちゃんを抱きしめ、一晩中泣きじゃくっていたという。
巡回する警備員が異変に気付き、タオルで包まれていた赤ちゃんを医務室に運んだが、ハサミがないため歯で嚙み切ったというへその緒は結び目が緩く、肌の色はすでに紫色だった。
罪もない赤ちゃんが死亡したのは、刑務官たちの非人道的な対応のせいだと報じるメディアもあったが、結局は被告の泣き寝入りで終わっていた。