14日までに「台風2号」発生の予報 強い勢力で日本の南海上を進む恐れも
気象庁は、今年2つ目となる台風が、明日・14日(水)までに発生する予想だと発表しました。土日には「強い勢力」に発達する予想も。気象予報士の千種ゆり子が解説します。
■14日(水)までに台風発生へ
今日午前、気象庁は「熱帯低気圧情報」を発表しました。この後発達を続け、明日(14日)までに「台風が発生」する予想だ、という内容です。 台風1号は今年の2月にフィリピン付近で発生していましたので、今回発生すれば「台風2号」。名前はスリゲ(鷲の名前)となります。
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■土日には“強い”勢力となり南海上を進む
18日(日)にかけて発達を続け、“強い”勢力で日本の南海上を進む見込みです。“強い”勢力とは、「猛烈な」「非常に強い」勢力に次ぐ上から3番目のランクです。
上から3番目と聞くと弱く感じるかもしれませんが、2019年に東日本に大きな被害をもたらした台風19号が、まさに“強い”勢力での上陸でした。
ちなみに「強い台風」と「大型台風」がよく混同されてしまうのですが、「強い」は中心付近の最大風速をもとにした強さ表現で、「大型」は強い風を吹かせる範囲をもとにした広さ表現です。
「超大型で猛烈な台風」が一番危険なことは間違いありません。一方で「猛烈な台風」と「超大型台風」は注意点が全く異なりますので、違いを覚えておくと役に立ちそうです。
■台風上陸の最早記録は4月25日 今回は?
台風の上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を言いますが、過去最も早い台風の上陸記録は1956年の4月25日で、鹿児島県に上陸しました。
今回は九州・本州などに上陸する可能性はないものの、小笠原諸島に発達した状態で接近する恐れがあります。 台風が発達をする条件の1つに海水温が高いことが挙げられますが、目安となる27℃以上の海水温の領域はフィリピン付近まで広がっています。
まだ春とはいえ、小笠原諸島・父島には発達した状態で接近する恐れがありますので、今後の情報に注意が必要です。