美味しそうだけど「食べられないスイーツ」が話題 元パティシエの作家に聞いた
いつもの「おうち時間」を少しグレードアップさせる「本格スイーツ」を、オンラインでお取り寄せする需要がコロナ禍で高まっている。そんな中、実際に購入できる「食べられない」スイーツが話題を呼んでいる。
■本格パティシエを断念した訳
作家のLicca(リカ)氏は、パティシエを目指し、ケーキ店で3年間修行を積んでいた。本格的スイーツ店を自身で経営することが、当時の夢だったが、体調を崩し、突如味覚障害に襲われた。
生命線である味見ができなくなってしまったことで、パティシエの道をやむなく断念。その当時「フェイクスイーツ」が大流行してため、それを見たLicca氏は、「これだったら味覚障害があってもできる」と思い、新たな人生をスタートさせた。
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■出品商品はほぼ売り切れ
フェイクスイーツ歴は、今年で8年目になり、2年前からはインターネットサイト「minne」(ミンネ)で、「食べられない洋菓子店ーアリア」をオープン。出品している商品は、ほぼ売り切れ状態になるほどの人気となっている。
■永久保存できるスイーツ
これらの作品は、いずれも樹脂粘土で作られており、まず手でこねてスイーツの原型を作る。その後、自家製のストローやたわし、つまようじ、化粧用スポンジなどで微妙な凹凸をつけていく。最後に絵の具で色を塗り完成。
同じタイプの作品を数個つくるために、約1ヶ月かかるそうだ。完成後は固くなっているため、永久保存できるのも特徴。