ボタン電池誤飲で緊急手術の1歳児が食道にひどい炎症 コロナ禍で急診の遠慮は命取りに
乳幼児に起きる痛ましい誤飲の事故。命を脅かした危険なケースは大きく報道されるが、そうでないものも含めれば、実際はその数百倍もの事故が起きているそうだ。英国のある小児病院による警告を、『Bristol Post』や『Metro』などが報じている。
■クリスマス後に多発する誤飲
英国のブリストル王立小児病院が、昨年5月にボタン電池を誤飲して緊急手術を受けた当時1歳の女児について、炎症が非常に深刻であったことを明らかにした。
幼い子供を育てる、ごく普通の家庭で起きた事故であったことから、両親と共に「クリスマスプレゼントにボタン電池が付いてくることはとても多い。どうか十分に注意してあげて」と呼びかけている。
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■大病院はどこも手一杯
女の子は今月に2歳の誕生日を迎える、ウィルトシャー州在住のソフィア=グレースちゃん。姓は明らかにされていない。ある時から呼吸が弱くなり、顔色と食欲が失せてしまった娘に不安を覚え、父親は「これは早めの診察が必要だ」と判断した。
ところが深刻なコロナ禍のイギリスでは、不要な受診は控え、大病院の利用は避けてほしいと呼びかけられている。かかりつけ医に電話しても検査を受け付けてくれなかった。