夢は叶うの? 「子供の頃に憧れていた仕事に就ける人」は悲劇的な少なさ
スポーツ選手やアイドルなど、子供が憧れる職業はスケールが大きい。夢を抱き続けて、その仕事に就く人はどれほどいるのか気になるところだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女633名に「仕事について」の調査を実施。
「小さい頃、憧れた職業に就いている」と答えた人は、全体で14.4%と少ない割合に。子供の頃の夢は、幻にすぎないのだろうか。
■ケーキ屋やパイロットには…
性年代別では、ほとんどの年代で男性のほうが多い割合になっている。
それでも2割を超えることはなく、夢を叶える人は本当にわずかなことがわかる。
「お菓子が好きだったので、『ケーキ屋さんになりたい』と言っていた。ただそこからお菓子作りにハマるわけでもなかったし、大きくなるにつれて思いは薄れていったみたい」(20代・女性)
子供の頃に「好きだった」けれど、「将来の目標」まで発展しない人が多いようだ。
「パイロットとか大きな夢を持っていたけど、今でもどうやったらなれたのかわからない。ちゃんと夢を持ち続ける人は、途中で調べてその道に進むんだろうけど…。
それくらいの情熱しかなかったから、仕方がない」(30代・男性)
■夢を追わなかった人が就いた職業は
子供の頃に憧れた職業に就かなかった人は、そこからどのような道を選んだのか気になるところだ。
「あたりまえのように大学まで行って、漠然としたまま就職活動をして今の会社になんとか入社した感じ。
友達もみんな同じような感じだったので、『自分がなにになりたいか』を明確にわかっている人って少ないと思う」(30代・女性)
就職先の仕事が合っていれば、そこからスキルアップをする人もいる。この道も、決して悪いものではないのだ。
■子供の夢をアシストする親になりたい
3歳の子供を持つ男性は、子供の夢はきちんとアシストをしたいと語る。
「子供の夢が見つかったら、それを叶えるにはどうすればいいかを具体的に教えられるようにしたいと思う。
子供の気持ちはコロコロと変わるかもしれないけど、せっかく興味を持ったこと。そのまま放置しないで、一緒に楽しみたいなと思う」(30代・男性)
子供が夢を追うには、周囲の協力が不可欠である。
「活躍するスポーツ選手は、親など周囲の協力が大きい。これは他の夢でも、同じことがいえる。
金銭的な部分も大きいけど、『夢を追ってもいい』と思わせるような育て方が大切だと思う」(20代・男性)
夢を叶える人は少ないのは事実だが、挑戦をする気持ちは大切である。子供の頃から癖をつけておけば、行動力も養えそうだ。