30日の午前9時38分頃、千葉県南方沖を震源とする地震で、関東や東海など広い範囲で強い揺れが予想されるとして、気象庁が緊急地震速報を発表。
しかし、その後体に感じる地震の揺れは観測されず、インターネット上では安堵の声が広がっている。
■「怖かった」安堵の声広がる
報道によると、緊急地震速報発表とほぼ同時刻に、伊豆諸島の鳥島近海で深さ60キロを震源とする、マグニチュード5.8の地震が発生。緊急地震速報との関連性が調査されている。
実際に大きな揺れを感じることもなく、インターネット上では「緊急地震速報が鳴り響いて心臓バクバクしながら身を守っていたけど、大きな地震がこなくてよかった」「揺れなくてよかった怖かった」など、安堵の声が広がった。
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■「備えて」市長たちが呼びかけ
同日の緊急地震速報の発表を受けて、埼玉県和光市の松本武洋市長は自身のツイッターを更新。
「緊急地震速報は空振りでしたが、緊急地震速報を嫌いにならないでください。いずれ本番がやってきます」と、いつ来てもおかしくない大地震への備えを呼びかけた。
また、千葉県千葉市の熊谷俊人市長も、「いずれにせよ、平時より備えておくことが重要です」と、千葉市のハザードマップをシェアし、市民に災害への備えを呼びかけている。
緊急地震速報は空振りでしたが、緊急地震速報を嫌いにならないでください。いずれ本番がやってきます。
— 和光市長 松本武洋(go toよりto go) (@takeyanm) July 30, 2020
■自然災害に備えている人は約3割
緊急地震速報の重要性や、平常時から備えておくことの大切さを呼びかけるこうしたツイートを受けて、「たしかに大切なことですね、慣れてはいけないですね」という声や、「平常時から考えねば」とのコメントが寄せられている。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,798名を対象に実施した意識調査において、「地震や台風などの災害に備えている」と回答した人は、全体で約3割という結果に。
緊急地震速報の警報音で一瞬の恐怖を味わったからこそ、改めて防災について考えた人は少なくないよう。自分自身や大切な人の命を守るために、改めて防災対策を見直しておきたい。