「眠れなくなるどころか寝坊するほどよく眠れる」 沖縄限定コーヒーが魔性だった
「部屋に戻ったら、ものの5分も経たないうちにぐっすりでしたね」。“飲んだらヤバい”コーヒーの魔力にやられた、編集部のS記者は試飲から一夜明け、こう話した。
沖縄県のファミマでのみ発売されている、『泡盛コーヒー』。6年前に発売開始し、当初「気づいたら酔ってる」といった感想がネット上で漏れるほど、話題を呼んだ。
だが「なにそれ?」と、存じ上げていなかったのは、普段からコーヒーをこよなく愛している編集部の先輩・S記者。飲んでもらったところ、あっという間に眠りについてしまっただけでなく…。
■沖縄ファミマ限定発売
コーヒーの正式名称は、『泡盛コーヒー【BLACK】』(262円、税込み。以下同。アルコール度数12%)。14年6月10日に発売開始した、文字通り『泡盛×コーヒー』の禁断の組み合わせだ。
「ややコーヒーが勝っている」。一口飲んだ上記記者は、開口一番酔いしれるように感想を漏らした。「泡盛特有の、後味で『キュー』とくる感じがライトに柔らかくなっている。
口に入れたときの軽さはまるでアイスコーヒーのよう。口当たりの良さを考えると、12%とは思えない。泡盛は強い香りがあるのであまり好きじゃなかったが、これはイケる」。
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■「泡盛が消えた」
コーヒーの香りではなく、泡盛の香りを漂わせながら熱く語るS記者。今度は『ほんのり甘酸っぱいアセロラ泡盛』(300円、10%)を飲ませてみる。なお、筆者は酒を飲めない体質のため、今回S記者に代わりに飲んでもらった。
こちらは18年5月8日に発売開始。購入先のファミマ店舗の陳列棚には、アセロラ泡盛は姿を消しており、人気の高さをのぞかせていた。
ゴクリ、ゴクリ。喉仏を上下させながら一口飲むと、「アセロラの甘みと爽やかさが強く、甘酸っぱい。完全に泡盛をかき消している」と美味しさのあまり笑顔が弾け飛んだ。
■泡盛が苦手でも…
「ワインに近く、フルーティー。チーズやオリーブによく合いそう。これは飲んじゃう。泡盛コーヒーの100倍いいよ」。
日頃、アイスコーヒーを1日1リットルは飲み干すほどのコーヒー好きのS記者でも、このようにアセロラ派へと変貌させる魔力に取り憑かれてしまう。
「泡盛って、沖縄料理屋のときくらいしか飲まなくて、たいてい飲むお酒は焼酎か日本で優先順位は低い。でもこれ(アセロラ)は優しい甘みで泡盛を飲んだほうが飲みやすい。カクテルっぽく飲めるのも商品の良さで、泡盛に興味を持てた」と話す。
■無事寝坊
ほろ酔い気分で、滞在先の自分の部屋へ気持ちよさそうに戻ったS記者。翌朝、取材先へ出かけるために「ホテルを8時出発」と約束していたが、7時40分すぎに連絡が入る。「おはようございます!すいません、今起きました…。8時10分集合でなにとぞ…」。
その後合流し、寝坊の原因を説明。「部屋に戻ったら、シャワーも浴びず、着替えもせずに5分もしないうちに寝てしまった。7時間たっぷり寝られたけどね(笑)。酔いがあっという間に回ってきた」。
「部屋に浴槽がなく、疲れもとれなくてぐっすり寝られないから銭湯行こう」と話していたS記者だったが、われわれはどうやら新たな“ヤク”を発見してしまったのかもしれない。