巨人・山口俊はタイミングが悪かった? MLB挑戦も冷ややかな声
読売ジャイアンツの山口俊投手のメジャーリーグ挑戦との報道が18日にあった。今季は投手個人タイトル3冠を達成。18年にはノーヒットノーランもやってのけ、実績と実力は十二分にある。ところが、ネット上では冷ややかな声が少なくない。
■移籍3年目にして掴んだタイトル
山口は05年のドラフト会議で1巡目で指名を受けて横浜ベイスターズに入団。06年から1軍に登板し、プロ3年目からはクローザーとしての役割が多くなり、25歳で通算100セーブを達成した。
その後、14年のシーズン途中から先発に再転向。16年に自身初の2桁勝利となる11勝(5敗)を記録し、完投試合数と完封試合数ではリーグトップだった。17年にはFAで巨人に移った。
移籍2年目となった18年にはノーヒットノーランも達成し、9勝(9敗)で自身初となる規定投球回に到達。一時はチーム事情でリリーフにも回った。そして3年目の今季は26試合に登板して15勝(4敗)、勝率7割8分9厘、188奪三振で最多勝、最高勝率、最多奪三振のタイトルを獲得した。
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■実力は申し分ない
今季の成績を考えれば、MLB挑戦も不思議な話ではない。さらにポスティングでの移籍となれば、巨人にとって初めての出来事だ。今オフはDeNAの筒香嘉智、広島の菊池涼介もポスティングによる挑戦を表明しているため、正式に容認すれば3人目の挑戦者となる。
しかし筒香と菊池に比べるとファンの声は冷ややかともいえる。その大きな原因はプレミア12での投球内容であろう。
■タイミングの問題も
山口はこの大会で3試合先発。しかしいずれの試合も4回までに降板。決勝の韓国戦では初回3失点で降板。大会前の強化試合カナダ戦でも2回6失点だった。
直前の国際大会での成績が良くなかったせいもあってか、ネット上では「無理やろ」や「まったく通用しないだろう」などの声が少なくない。
スタミナや落差の大きいフォークボールといった武器がある山口。メジャー契約を勝ち取れるか未知数であるが、海を渡ることになれば活躍の可能性は大いにあるだろう。