母親の遺体を自宅に遺棄した長男 「部屋から異臭がする」との通報で発覚
埼玉県警川口署は24日、川口市領家3丁目に住む無職の男(52)を母親の死体遺棄容疑で逮捕した。しらべぇ取材班は、埼玉県警などから話を聞いた。
■「部屋から異臭がする」
逮捕容疑は、この家の長男である男が10月中旬ごろ、自宅マンションの部屋に母親で同居していた母親(80)の遺体を放置したもの。川口署によると、23日、マンションの管理会社から「部屋から異臭がする」という通報が寄せられ、部屋を調べたところ母親が布団の上で死亡していたという。
部屋には同居している45歳の弟もいたが、意識がもうろうとした状態だったため、病院に運ばれて治療を受けているとのこと。調べに対して、「以前から母親の調子が悪く、気が付いたら動かなくなっていた。
自分たちも食事をとれず葬儀をする金もないので放置してしまった」と供述し、容疑を認めている。
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■自らの申請が必要
この家族をなんとか救うことはできなかったのだろうか。川口市は取材に対して、
「物理的に各家庭をすべてまわることは不可能。生活保護の相談は、民生委員や市議を通じてということもある。また生活保護の申請をためらう人もいる。困窮している場合は、市役所や身近な誰かに相談してほしい」
と話した。