京都の銭湯が一見さん向けに親切な投稿で話題 その背景について取材してみると
京都の銭湯がツイッターに投稿したメッセージが、大きな反響を呼んでいる。12日11時現在、3万6,000回以上リツイートされ、7万3,000以上のいいねが押されている。この銭湯を取材すると、今の社会の縮図が見えて来た。
■一見客と常連客とのトラブルが発端
届け!!!
銭湯経営者全員の願い( ;∀;) pic.twitter.com/hCZlUf0vK7— 京都 玉の湯 (@kyoto_tamanoyu) May 10, 2019
京都にある銭湯・玉の湯が、この掲示をするキッカケになったのは、度々起きている「一見客と常連客とのトラブル」しかし、こういった問題は、決して銭湯だけで起きている訳ではない。例えば、飲み屋に初めて入ると、常連客が盛り上がっていて何かそこにいづらい雰囲気を感じることがある。その店のしきたりと違ったことをしてしまうと、常連客の冷たい視線を感じる。
特に銭湯は風呂なしのアパートに住んでいる人にとっては生命線だ。京都は学生が多いが、家賃相場が高い街では風呂なしのアパートに住んでいる学生たちが実際にいる。東京23区でも風呂なしの2万円台のアパートが数多くある。
銭湯に初めて入ってトラブルに遭い、その後行きづらくなってしまうことは、生活をする上で大変不便な思いをすることになる。
玉の湯はしらべぇ編集部の取材に対して、「常連客は一見客に対して思いやる心で接してほしい。みんなが安らげる、気持ちのいい場所であることが銭湯の本来の役割だと思う」と答えた。ツイッターの反響には正直驚いているそうだ。