生配信も仕切る岸田陣営の懐刀・村井英樹衆院議員 「首相の発信力に必要なのは『回答力』」
17日に告示され、29日に投開票が行われる自由民主党の総裁選。菅義偉首相が「コロナ対策に専念する」との理由から出馬を見送ったことで激戦の様相を呈し、日々メディアを賑わわせている。
■菅首相の不出馬で激戦に
他の候補に先駆けて出馬を表明したのは、宏池会(岸田派)を率いる岸田文雄・前政調会長(64)。昨年9月14日に行われた前回の総裁選では、菅首相に大差をつけられて2位に敗れたが、今回は勢いや本気度が違うように見える。
「二階切り」とも報じられた党役員の任期を1期1年・連続3期までとする若返りの方針や、小泉政権以降続いてきた「新自由主義からの転換」を訴えた8日の経済政策発表なども注目を集めている。
インターネットの活用という点では、ツイッターフォロワー数が238万を超える河野太郎ワクチン担当相が群を抜いているものの、岸田陣営でも5日にYouTubeライブを行うなど積極的。
そのYouTubeライブで岸田氏の隣に座り司会を務めていた議員、「岸田氏の懐刀」とも評されるのが、村井英樹衆院議員(埼玉1区・当選3回)だ。
関連記事:デーブ・スペクター、「内閣信任案」なるギャグ投稿 野党の本音をズバリ
■懐刀・村井議員に聞く
村井議員は、埼玉県出身の41歳。海城高校から東京大学に進み、卒業後は財務省に入省。ハーバード大学大学院に留学した後、財務省を退官して2012年の衆院選で初当選。現在3期目で、国会対策副委員長を務めている。
しらべぇでもたびたび取材している小林史明衆院議員とは当選同期で「盟友」的存在。この日も「一緒に二人でランチしてきたところです」と笑うが、2人はともに宏池会に所属する自民党若手のホープだ。
総裁選も差し迫る中、しらべぇ編集部まで訪れてくれた村井議員に、総裁選の行方と身近から見た岸田氏について話を聞いた。