小池都知事、急拡大する感染状況に注意を促す お盆の帰省と旅行も中止を要請
6日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。急拡大している新型コロナウイルスの感染状況と、対応策について言及した。
■極めて切迫した状況
東京都の新規感染者数は、5日に過去最多となる5,052人を記録。7日間平均でならすと約3600人、前週との比較で約164%と極めて切迫した状況となっている。
緊急事態宣言後に減少していた繁華街の滞留人口だが、「残念ながら先週後半から、少し増加に転じています。それからデルタ株への急速な置き換わりも進んでいるところであります」と小池都知事は感染拡大の原因について説明した。
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■基本の徹底が必要
従来株よりも、2倍ほど感染リスクが高いデルタ株。勢いを抑えるためには、「人と人との接触を徹底的に減らすということが重要になってくる」と改めて基本を厳守することが重要と説く。
感染リスクを従来株と同程度に抑えるためには、人との距離をさらに取ることが大切だ。従来株の場合は約1.2mの距離を取っての会話が推奨されていたが、デルタ株の場合は約1.8mの距離が必要だという。
会話時間についても、半分以下の会話時間で同じ感染リスクになる。そしてマスクについては、顔にフィットさせて正しく着用することで、少しでも感染リスクを抑えてほしいと話す小池都知事。
■お盆休みも…
週明けからお盆休みに入るが、「あらためて不要不急の外出の自粛、そして旅行と帰省の中止と延期をお願いします。また、いつもと違う人には会わないようにしていただきたい。止むを得ない場合は人との距離を取り、できるだけ短時間でマスクも正しく着用してください」と小池都知事は都民に注意を促した。
デルタ株が猛威をふるう今、感染拡大を抑えるためにもこれまで以上に慎重な対応が求められる。