田原総一朗氏、五輪で感染拡大なら「菅内閣崩壊」と分析 党内の緊張感にも喝
ジャーナリストの田原総一朗氏が16日、自身の公式ブログを更新。1週間後に迫った東京オリンピックに関し、感染が拡大すれば内閣崩壊につながると指摘した。
■五輪で感染拡大すれば「確実に崩壊」
田原氏は「緊張感なき自民党議員たち、菅内閣は危機を乗り切れるのか」とのタイトルでブログを更新。まずは東京都議選の結果に触れると、来週に開会が迫った東京オリンピックに関し、「このコロナ下(原文ママ)で、オリンピックを敢行するということは、当然ながらリスクは大きい」と懸念する。
続けて、「もしも開催することで感染者が急増すれば、国民を危機にさらすことになる。そして、菅内閣にとっては、確実に崩壊につながる」と、感染が拡大すれば政権も危機を迎えると分析した。
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■自民党内の緊張感に言及
また、東京に4度目の緊急事態宣言が発令されたことに関しては、「菅首相はなんとしても、感染拡大を抑えながら、オリンピックを無事終える決意だろう。それが東京への、4度目の緊急事態宣言につながったわけだが」と首相の思惑を推察。
しかし宣言内容については、「飲食店の時短営業、アルコール販売の禁止など、内容は前回を踏襲しており、緊張感のなさは否めない」と指摘する。そしてここからは、「この緊張感のなさを増幅しているのが、私は自民党の国会議員たちだと考えている」と政局の話題へ。
「もし菅内閣が崩壊しても、自民党が下野することは、まずないだろう。それがわかっているから、彼らには緊張感がまったくない。もちろん危機感も感じられない」と、自民党内に緊張感がないことを指摘した。
■与野党双方に奮起を促す
最後は「国を動かす議員たちに緊張感なくして、国民には緊張感を持てというのか。自民党の議員たちは今一度、心して現状を考えてみるべきだろう」と自民党に喝。続けて「そして野党にも奮起してほしい、と強く言いたい」と野党にも触れ、全ての国会議員に意識変革を求めたのだった。
16日付の新規感染者数が3日連続で1,000人を突破、「第4波」と呼ばれる5月上旬の数字を上回るなど、感染拡大が懸念されている東京。田原氏は首相の「オリンピックを無事終える決意」を感じているようだが、果たして感染は抑え込めるだろうか。