新型コロナ宿泊療養の食事費用っていくら? 自治体によってバラツキも判明
新型コロナに感染した経験を持つ伊佐進一衆議院議員は、18日自身のツイッターで、「療養中の食事が、朝はパン一個と野菜ジュース。昼も夜も予算を切り詰めた弁当でしたが、国から地方には朝昼夜とも『一食1,500円』、1日4,500円を出してるとのこと。えっ!?」などと投稿。
しらべぇ編集部が各地を取材したところ、宿泊療養の食事に使っている費用にバラツキがあることがわかった。
■厚労省が決めているのは補助上限
厚労省健康局結核感染症課は、各自治体に対して「1食あたり1,500円(飲料代および配送費は除く)、1日あたり4,500円(同)を補助上限とする。
補助上限額を超える部分については、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(担当:内閣府)の対象とすることが可能」と通知。
担当者は、「厚労省は補助上限額を決めているだけで、食事費用については自由に自治体が設定してかまわない。1,500円以上でも以下でも大丈夫」と話す。では各地の自治体はどのように運用しているのか。
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■大阪府は1食900円
札幌市保健所宿泊療養課は、「市では、1日あたりの金額を約4,000円に決めて提供している」と話す。以前しらべぇ編集部が取材した、札幌市での宿泊療養経験がある真琴さんは、「一日3食出される弁当は、女性はおなかがいっぱいになるほどの量だった」と語っていた。
一方で大阪府危機管理室は、「府では近隣の府県を参考にしながら、自宅療養者に対して実施している配食サービスが1食あたり約900円のため、ホテル療養者に対しても同じ金額にしている」と述べた。
■東京都は金額公表せず
最後に、東京都健康保険局感染症対策部は「都は事業者との契約を考慮し、金額を公表していない。療養者の栄養の偏りが起きないよう、また過剰にならないように配慮し提供している」と述べた。