打撃不調も首位争い繰り広げる西武 チーム併殺打がまさかの数になっていた
中心選手がケガで離脱と苦しい状況ながら、3位につける埼玉西武ライオンズ。16日から行われた首位・福岡ソフトバンクホークスとの3連戦は、1勝1敗1分けと五分の結果で乗り切った。
■僅差のリードをモノにしている
強力な「山賊打線」も、山川穂高内野手や外崎修汰内野手などの中心選手が離脱した影響もあり、チーム打率は2割2分3厘、出塁率2割9分6厘でどちらもリーグ5位の成績(4月18日時点)。
決して良くはない打撃成績だが、僅差のリードをモノにしている。その証拠に、ここ3試合の勝利はすべて1点差なのだ。
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■カギは1、2番の機動力
勝利の方程式の平良海馬投手、増田達至投手という流れが確立されていることが、10勝7敗2分で3つの貯金を作れている大きな要因の一つだが、野手陣の機動力の高さも目を見張るものがある。
1、2番のコンビを組む、若林楽人外野手と源田壮亮内野手で盗塁13個(若林7、源田6)をすでに決めており、足を絡めた攻撃で点を取るケースが目立つ。ちなみに2人の盗塁数だけでもリーグ1位の成績となるのだ(2位は千葉ロッテマリーンズの11個)。
■併殺打がまさかの数に…
そして一番注目したいのが併殺打の少なさで、記録は6個。リーグ2位のロッテとオリックス・バファローズが12個ということを考えると、いかに抜けた数字かが分かる。
これも1、2番の機動力を生かすことと、ランナーを次の塁に進めるバッティングの意識が浸透しているのだろう。今後も、チームプレーで点をもぎ取る西武の攻撃スタイルに注目だ。