コロナ抗体検査キット、約10分間で「過去の疑念」を払拭させる代物だった
新型コロナウイルスが体内に存在するか検出できる「PCR検査」。昨今ではこの陰性証明書を現場入りの条件にする記者発表会やスポーツ取材などが増えており、唾液を提出するだけで良いという検査の手軽さはもはや周知のことである。
一方で、過去にウイルス感染していたかチェックできる「抗体検査」も自宅ですぐ実施することができる。実際に記者が体験してみた。
■自分で針を刺す
自宅に検査道具一式が到着。抗体検査は微量の血液が必要なため、中には検査キットのほか、痛みが少ない採血針や絆創膏などが同梱されていた。
まずはアルコールを含んだ消毒紙で指先を除菌。昔、予防接種などの際に腕に塗られた例のやつだ。嫌な思い出がよみがえる。
指先を消毒したら、採血針をその部分に当てる。採血針はボールペンのようなシステムになっており、左右のボタンを押すと「ピシャッ」と針が微妙に飛び出して指先に刺さり、すぐ引っ込む。
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■気が重いのはここまで
正直一人でこの作業をするのは怖かった。「めっちゃ痛いんだろうな…」とブルブルしていたが、針が出た後は「あれ、いま針出たの?」といったレベルで、気がつくと指先に小さく血が出ていた。全然痛くない。
その1滴分程度の血をスポイトで吸い取る。ここまでくると「もう痛いものはない」とわかりだいぶ気が楽になってきた。