静岡県職員の自殺者は異常に多い? 県は「一人でも出ることは問題」
これも新型コロナの影響なのか、SNS上では毎日のように「鉄道で人身事故発生」といった投稿がされている。そんな中、「静岡県職員の自殺者数が異常に多いのではないか」と話題になっている。しらべぇ取材班は、この件の詳細を追った。
■全国平均約4倍の年度も
静岡県庁健康指導課によると、2019年度までの過去6年間の知事部局職員(県庁職員、県出先機関職員)の自殺者数の合計が14人だという。各年度別は、2014年度5人、2015・2016年度各2人、2017年度3人、2018・2019年度各1人となっている。
全国的に見ると、2014年度は県職員1,000人あたりの自殺死亡率が0.84で、都道府県・政令指定都市職員の平均0.2の約4倍。2015年度は約2倍だった。
関連記事:深刻な献血不足 万全なコロナ対策の中で「献血ルームから消えたモノ」
■数々の対策を実施中
担当者は、「自殺者が一人でもでることは問題。なんとか0人になるよう対策を実施中」と話す。具体的には、職員へのメンタルヘルス研修やメンタルヘルスセミナー、ストレスチェック事業などを行っている。
ストレスチェック事業では、全職員にアンケートを実施し、中身を分析。ストレス度が高いと判断された職場には、専門家が入り職場環境の改善に取り組むという。