立憲民主・枝野幸男代表、国民民主との合流に活路 「速やかにご検討を」
16日、立憲民主党の枝野幸男代表が臨時記者会見を行い、国民民主党との「合流」について記者陣に説明を行なった。現在、国民民主側に内容を伝え、返答待ちという状況で、合併後の新政党名は「立憲民主党」で、略称は「民主党」にする方針だ。
■野党共闘での成果
会見の冒頭、「昨日、幹事長から国民民主党に申し入れをさせていただいた。昨秋の臨時国会から2回の国会を共同会派で臨み、間もなく1年が経過。この間、与党との間には圧倒的な議席差があるにも関わらず、桜を見る会の追求や検察庁法改悪問題など、成果を上げることができた」とこれまでを回顧した枝野代表。
「新型コロナウイルス対策でも1人10万円支給、家賃補助など、政府与党に先行した具体的な提案を共同会派で積み重ね、一定程度実現できた」と野党同士の協力体制で、実績を残せたことを強調した。
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■「一日も早く結論を」
一方で、13日にNHKが発表した世論調査によれば、立憲民主の支持率は0.7%減の4.9%と大きく数値を落としており、野党第一党として党勢が弱まっている印象もぬぐえない。
「一日もはやく現政権に変わるまっとうな政権を実現する責任がある。この責任を果たすため、6月下旬から水面下で打診をし、昨日幹事長を通じて『一つの政党』とする具体的な提案を国民民主党にお示しした」と枝野代表。
その上で、「日本の置かれている今の状況では、政党や政治家の体制整備に時間をかけている余裕がない。一日も早く結論を得ることが必要で、速やかにご検討をいただき、ご賛同いただけることを期待したい」と本音を吐露した。
■「立憲」のスタンスが重要
合流の詳細についても言及し、「ポイントは2点あり、1つは立憲民主、国民民主双方が解党して合併する新設合併方式で新党を結成する。もう1つは、新党の名称を立憲民主党とし、通称略称を民主党とすること」とした。
続けて「立憲という安倍自民党との明確な対立軸を党名に示すことで、多くの皆さんにご理解いただけると信じている」とも熱く語った。