5日に開催された小池百合子東京都知事の定例記者会見で、新型コロナウイルスの次に「警戒すべき災害」について話題が及んでいた。
■「ゲリラ豪雨」
この約2ヶ月間、会見で出る話題のおよそ9割以上は新型コロナウイルスに関する話題だった。もちろんそれほどの大災害だったわけだが、この日の会見ではコロナに加え、梅雨シーズンに懸念される「ゲリラ豪雨」についても話が及んだ。
小池都知事は下水道における浸水対策について触れた上で、「都民の皆様に改めて浸水への備えを今のうちにしておいていただきたい」と説明していた。
関連記事:小池都知事、ちょっとお疲れ? 会見中突如「大事な忘れ物」に気がつく
■簡易的な止水板案も
毎年各地で傷跡を残しているゲリラ豪雨。多くの死者、行方不明者を出した九州北部豪雨や西日本豪雨などは梅雨末期の大雨によるもので、特に都心部では浸水などの被害が多発している。
今年もそのシーズンに突入するとあり、小池都知事は、「ゴミ、落ち葉、それから植木鉢とかプランターなど、下水道の入口に置いていないか確認してほしい」と訴えた上で、「浸水被害が起こりやすい地下室や半地下の駐車場の所有者は、土のうや止水板、簡易水のうなどを準備していただきたい」と説明。
さらに、「水を入れたごみ袋を段ボールに入れれば、応急的な止水板になるということも覚えておいてほしい」と具体例を出し、注意を呼びかけた。
■前回は熱中症について
じつは前回5月29日の会見から、コロナ以外の災害についても触れている。
この時は、熱中症の注意喚起を行っており、「引き続きマスクの着用は必要だが、気温と湿度が高い中でマスクを着用すると、脱水などを引き起こしやすくなる。熱中症の恐れが増すので、こまめな水分補給を」とコメントしていた。
まだ危機的ではない別の災害をここにきて話題にする小池都知事。各メディアはそれに触れていないが、小池都知事にとってはコロナのピークが過ぎたことを暗に伝えようとしているのかもしれない。