安倍首相、補正予算の事業規模は200兆円 「世界最大の対策で経済守りきる」
安倍晋三首相は25日、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が継続していた東京、神奈川、埼玉、千葉において、宣言を解除すると発表。これで4月7日から約1ヶ月半発令されていた緊急事態宣言は全国の都道府県で解除されることになった。
■「卓越した模範」と説明
会見の冒頭「1日における新規の感染者は全国で50人を下回った。最大時は1万人いた患者も2,000人をきっている。世界的にかなり厳しい数値で設けた解除基準をクリアしたと判断した」と語った安倍首相。
今なお世界では1日10万人規模で感染が拡大している。
そんな中、現在の日本の状況について、「日本モデルの力を示した。先週金曜日には、グテーレス国連事務総長に『日本の感染症に対する対応は、世界において卓越した模範である』と評価いただいた。人口当たりの感染者、死亡者数はG7の中でも圧倒的に少ない。これまでの取り組みは確実に成果を上げており、世界の注目を集めている」と振り返った。
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■時間をかけながら日常を取り戻す
今後、政府や各都道府県は一定の移行期間を設けた上で、段階的に緩和を続け平常時の状態に戻すつもりだ。
東京では飲食店の営業時間を現行の20時から22時に引き延ばすほか、100人規模のイベント開催が可能となる第二段階の後、さらに感染状況が改善されれば、0時までの営業、イベントは1000人規模までとなる第三段階に進む。
それについて、安倍首相は「ここから次なるステージへ進む。感染状況に目を凝らしながら、来月、再来月と日常を取り戻してくことを目指す」と言及。
「示したガイドラインを完全に守って行動したとしても感染リスクをゼロにはできない。試行錯誤を覚悟しないといけない。感染を抑えながら完全なる日常を取り戻していくのにはかなりの時間を要することになる」と説明した。
■事業規模200兆円
さらに、売上が急減した企業への支援など、支援策を盛り込んだ2020年度第1次補正予算と2次補正予算が、合計で200兆円を超えることも明らかに。
「事業規模は200兆円を超える。GDPの4割にのぼる空前絶後の規模。世界最大の対策によって、この100年に1度の危機から日本経済を守り抜きます。総額130兆円を超える強力な資金繰り支援を実施する」と強く語った。