新型コロナ感染の老夫婦が5時間差で死亡 家族とはFaceTimeでお別れ
いきなりの体調悪化に続き、新型コロナウイルスに感染しているという診断を受けた老夫婦。夫妻の体調はみるみるうちに悪化したが、家族は闘病を見守ることも最後の瞬間に立ち会うこともできなかった。
■新型コロナウイルスに感染
米国・ワシントン州で暮らしていたマール・トフテさん(86)と妻のディーさん(85)は、数週前に5人の子供たちを含む親族と集結。ディーさんの誕生日を楽しく祝ったというが、そのわずか2週間後に夫婦そろって体調を崩した。
激しく咳き込み呼吸困難を訴えた夫妻は熱も高かったことから即入院となり、検査の結果「新型コロナウイルスに感染しています」と宣告されたという。
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■医療チームの気遣い
どんどん体調が悪化し「助かる見込みはない」と判断された夫妻だが、ウイルスに感染する危険があることから家族は見舞いも許可されなかった。
最期の瞬間にも立ち会えないと知り悲しみに暮れる家族のため、医療チームはFaceTimeが使えるよう用意した。家族はそれを通し夫妻にお別れの言葉を伝え、夫妻は3月16日に死亡。5時間の差はあったものの、同じ日にこの世を去った。
ちなみに夫妻ともに自宅で過ごす時間が多かったといい、感染経路は不明だという。