横浜港の観光船が「ダイヤモンドプリンセスが間近に」と案内 「不適切」との指摘も
横浜沖に停泊し、船内で新型コロナウイルスの感染が相次いでいるクルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号。しらべぇ取材班は、先日、元クルーへのインタビューを行った。そんな中、横浜の観光船乗り場で流された案内が波紋を呼んでいる。しらべぇ編集部は、関係各所から話を聞いた。
■「間近に見える」と案内
情報提供者によると、11日午後2時40分ごろ、同時45分発の観光船の案内として何度も同じ案内が流れていたという。
動画を撮影した人は、「観光名所が他にもあるのに、このことだけを言っていた。明らかに客寄せのためではないか」と話す。SNS上では、「船で苦しんでいる方がいるのに、あまりにも酷いのでは」といった声があがっている。
運営会社は、どのように考えているのだろうか。
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■「決して商売という意味ではない」
横浜の観光船マリンルージュとシーバス(水上バス)を運行するポートサービスは、「誤解をまねく表現で大変申し訳ない。不適切とのご意見があり、この案内は止めた」と話す。
このアナウンスは毎日行っているもので、その日停泊している船の案内を行っていると「どんな船を見られるのか」といった質問をされることがあるための事前対策でもあるそう。
「決して商売という意味で案内したわけではない」とした上で、「むしろ横浜港全体で、ダイヤモンドプリンセス号を応援しようという機運が高まっている」と語った。