教諭が生徒と殴る約束を交わして実行 市教委は「あるまじき行為」
大阪府加古川市の30代男性教諭が、1年生の生徒に3回にわたって体罰を加えていたことが取材で分かった。しらべぇ編集部は、市教委から詳しい話を聞いた。
■暑いから保健室を利用
加古川市教委によると、生徒指導担当の30代男性教諭が、9月中旬、男子生徒が何度も理由なく保健室を利用したとして注意した。加古川市の中学校教室にはエアコンがないため、暑い日は特にエアコンがある保健室を利用したがる傾向があったという。
しかしそうした状況が続くと、けがや体調が悪い生徒が利用できなくなってしまうため、この学校に限らず、全市的に保健室の適正な利用を指導していた。
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■「次に行ったら殴っていいです」
指導後、男子生徒は「次に行ったら殴っていいです」と話し、教諭は「殴ることは体罰になる。そっちが言い出したことだから約束な」と応じた。
10月になって男子生徒が無断で保健室に行ったことを知り、教室の教卓前に呼び出して、他の生徒を伏せさせた上で右脇腹を1回殴った。体罰の前、他の生徒たちに「今からあかんことが起きるからみんな顔を伏せろ」と指示していた。
この教諭は当該生徒にこの他にも、2度体罰を行っていたという。