【悲報】日本人のタクシー離れ 「昔に比べて運転手の質が落ちた」
客離れが叫ばれるタクシー業界。配車アプリや初乗り運賃の値下げなどあの手この手で、客の心をつかんでいると思いきや、
ここ4年で利用者数の減少が深刻化している実態が浮き彫りになっている。ジャストシステムの「Marketing Research Camp」によると、2015年と2019年の比較では、「タクシーを利用したことがない」という人は
5.8%から12.8%に大幅に増加。一方、「週に1回以上利用している」という人も、6.9%から3.1%に減少している。
タクシーを利用しない人が増加している背景には何があるのだろうか。メーカー営業職の30代・Aさんも、最近めっきりタクシーの利用が減っている一人だ。Aさんが話す。
「東京をはじめとする大都市では、電車の方が時間に正確、安い、早い。最近は経理もうるさいので、特別な理由がない限り、
タクシーを利用することもありません。5年くらい前までは、上司と出かけるとかなりの頻度でタクシーに乗っていたんですけどね」
そんなAさんだが、たまにタクシーに乗ると、気になることがあるようだ。「ひと昔前より、運転手の質が落ちている気がします。この間、出張帰りに東京駅から急いで取引先企業がある茅場町駅に向かったのですが、
おじさん運転手が『茅場町? あ、ちょっと待ってねー』と、車を停めてノロノロとカーナビを入力し始めて……。
さすがに道を知らな過ぎだし、すべてタメ口で接客という質の悪さ。カーナビを操作するのも不慣れらしく、手つきがおぼつかない。
げんなりすることが多いので、プライベートでも乗る回数が減りました」(Aさん)同様にタクシー運転手の質の低下を嘆くのは、商社に勤務する40代男性・Bさん。せめて目的地にしっかりと到着できる質を求めたいと話す。
「昔は“道のプロ”という感じで、渋滞が発生しにくい場所や近道なんかを知っていて、何度も助けられた。でも、いまは配車しても、道を間違えて遅くなる、
道がわからないからタクシーに乗ったのに、逆に道を聞かれて、僕がスマホの地図アプリを起動する、なんてこともしばしば。
目的地に快適かつ安全に到着できることを、タクシーに求めてはダメなのでしょうか」