田代まさし容疑者、覚せい剤所持の疑いで逮捕 講演で吐露していた本音は…
6日、宮城県警はタレントとして活動していた田代まさし容疑者を覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕した。各メディアが報じている。報道によると、宮城・塩釜市と東京・杉並区で覚醒剤を所持したとの容疑だ。
回復に向かって歩み続けていたにも関わらず、再び薬物の闇に溺れてしまったようだ。
■薬物依存の恐怖を説いていた
田代容疑者が初めて覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたのは2001年のこと。これまでに覚せい剤取締法違反で3度の逮捕歴がある。2回目の出所以降、民間組織「日本ダルク」のメンバーとして依存者サポートなど社会的な活動を行っていた。
薬物依存の怖さを知る語り部として今年7月にはEテレ『バリバラ』にも出演。講演会活動も行い、各地で薬物依存の怖さを伝えてきた田代容疑者。しらべぇ編集部も18年12月に彼の講演会を取材していた。
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■「今日一日薬物をやらない努力は怠らない」
その講演は、田代自身が幼少期に通っていた保育園を運営する東京・新大久保の日本福音ルーテル東京教会で行われた。「『薬物依存からの回復』と寄り添い、歩く」とのタイトルで、芸能界で鍛えた笑いや落ちを盛り込む「田代流」。
田代容疑者は、「ダルクと関わる前は、正直に言うことができず、『もう二度とやりません』と言っていた。「今は、『一生止められるかはわからないが、今日一日薬物をやらない努力は怠らない』と伝えている」と告白していたのが印象に残る。
その努力が実らなかったのか、再び覚せい剤の闇に落ちてしまった。また講演では「正直な話、まだ薬をやりたい気持ちもある」と語っていた。更生ではなく回復をと強調していたが、残念ながらやりたい気持ちが勝ってしまったようだ。
■回復も見えていたのではないか
田代容疑者は次のようにも話している。「ダメなヤツだとみんなに言われ、自分でもそう思っているが、ダルクに入って役目ができた」。役目ができて、自分のやるべきことは見えていたはずだ。
「間違いを正そうとしてるんじゃなくて、仲間たちの手助けをしている。『俺はこういうふうに乗り越えたよ』という経験を伝えたい。役目ができると、『ちゃんとしなきゃ』と思う。目標にされているからには、それなりに頑張らなきゃ」と田代容疑者。
これほどの思いがあっても、誘惑には勝てなかった。