発生の確率は部位によりまちまちだが、赤ちゃんが体の一部に奇形を伴って生まれることがある。その特に珍しいものとして挙げられるのが、このたび紹介する「陰茎欠損症」だ。
■極めて稀な「陰茎欠損症」
トルコのコンヤにあるネジメッティン・エルバカン大学付属病院で、このほど極めて珍しい「陰茎欠損症」の男の赤ちゃんが誕生した。
早い話がペニスを持たずに生まれたというその男の子。2つの睾丸があるものの陰茎は根部から欠損しており、いわゆる小陰茎症(マイクロペニスとも)と呼ばれるものとも異なるという。
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■1,000〜3,000万人に1人
陰茎欠損症の発生の確率について、「男児1,000万〜3,000万人につき1人と非常に稀な奇形です」と説明する主治医。
世界の学術誌系電子ジャーナルが閲覧できる『サイエンス・ダイレクト(Science Direct)』を確認しても、この陰茎欠損症は世界でわずか80例ほどしか報告されていないそうだ。
また、この赤ちゃんの股間には女性性器らしきものが確認できず、腹部超音波でも内性器の存在は認められなかった。さらに正常な精嚢と2つの睾丸があることから、この赤ちゃんは男の子とみなすべきだという。