ボンネットに飛び乗りフロントガラスを叩き割った男 「イライラしていた」
愛知県警愛知署は17日、愛知県豊明市栄町上姥子に住む無職の男(28)を器物損壊の疑いで通常逮捕した。しらべぇ取材班は、愛知県警などから話を聞いた。
■被害者は2人
逮捕容疑は、16日午後0時46分ごろ豊明市前後町地内の路上で、豊明市の自営業の女性(46)の普通乗用車のナンバープレートなどを蹴り、さらに同日午後0時50分ごろ、名古屋市の介護士の女性(51)の軽四輪乗用車のフロントガラスを叩き割るなどしたもの。
男の親がニュースを見ていて、17日午後5時ごろ、男を連れて交番に出頭し、逮捕に至ったという。調べに対して、「イライラして、石で叩き割った」などと供述し、容疑を認めている。
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■意外と高いフロントガラス
都内の修理業者によると、フロントガラスの交換は車種、年式、またはガラスの種類や傷の程度によって交換費用は違ってくるという。飛び石などでも、状態によっては修理が効かずに、ガラス交換になる場合もあるという。
一般的には傷が500円玉の大きさを超えるとガラス交換になるとのこと。また傷の程度によっては、車検が通らないケースがあるため注意が必要と話す。大まかな目安としては、修理の場合は1万5,000円~2万5,000円、交換の場合5万円~10万円という金額になるそう。
■万が一に備えて…
軽自動車やコンパクトカーなどガラスの面積が少ない車種は、ある程度少額で交換できるが、SUVやミニバンになると交換費用は高くなる傾向だという。「こういった不足の事態に備えて、車両保険に加入しておくことをオススメします」とアドバイス。
それでは、今回のような事件でも、車両保険は実際に支払われるのだろうか。ソニー損害保険株式会社経営企画部広報課に聞いた。
「車両保険の対象になります。また、明らかに相手側による一方的な加害行為のため、保険会社は保険金を支払ったあとに加害者への求償も検討します。
車両保険を使用することで翌年の等級や保険料に影響が出てしまうため、弁護士特約を付帯していれば、車両保険を請求せずに弁護士特約を使用し直接相手方への ご請求を検討しても良いかもしれません。なお、弁護士特約のみの請求であれば、等級・保険料に影響はございません」
あまり知られていない交換費用、そして車両保険の加入と特約付帯の大事さ。いずれにせよ、男の行為は許されるべきではないだろう。