ここは自分が頑張らなければと強く追い詰められると、人は思わぬパワーを発揮することがある。まさに「火事場の馬鹿力」で人命救助に成功した、大変頼もしい若者の話題が伝えられた。
■フットボール選手の筋力は違う
アメリカで今、オハイオ州ベルビルに暮らすザック・クラーク君という16歳の少年が、「さすがはフットボール選手、普通の筋力ではない」と大きな話題になっている。
同州のバトラーという町で21日午後、ジャッキアップの失敗により30代の男性がフォルクスワーゲン「パサート」の下敷きになってしまった。
隣家の庭にいて男性の悲鳴を聞きつけたザック少年は、母親と共にただちに現場へ。少年が車を1人の力で持ち上げ、その間に母親と男性の妻が下敷きになった男性の体を引っ張り出したという。
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■「少年は命の恩人」と男性
男性は駆けつけた救急車で病院へ運ばれ、現在も治療中だ。その車の重量は1,360キロもあり、男性は頭や顔面にダメージを受け、肋骨数本が折れているという。
治療にあたった医師がメディアの取材に応じ、「もしも少年の救助がなかったら、男性はあの場所で命を落としていたことでしょう」と話し、ザック君の素早い行動、勇気、そして怪力を褒めたたえた。