内閣改造の目玉、小泉進次郎環境大臣 クールビズのような斬新な改革はできるのか
安倍晋三首相は9月11日に内閣改造を行い、注目の小泉進次郎衆院議員(神奈川11区)を環境大臣にあてるなど、安定感のある布陣となった。改造を終えた安倍首相は記者会見で、
「新しい時代の国づくりを力強く進めていく布陣を整えた」
「令和の時代が幕を開けて初めてとなる今回の改造は、新しい時代の国づくりを力強く進めていく、そのための布陣を整えた」
「常にチャレンジャーの気持ちで、これまでの発想にとらわれない大胆な改革に挑戦していく」
と決意を示した。
■注目の進次郎の行方
小泉氏の起用について、政治ジャーナリストの武島芽衣子氏は次のように語る。
「進次郎はこれまで入閣を打診されても断ってきた。今回、受けたのは、そろそろ入閣して経歴・経験を積んでいかないと、将来、首相の座を狙えない。時期が来た、と思ったのでしょう。
環境大臣はそんなに重要な役職ではありません。しかしながら、小池百合子都知事が就いたときは、クールビズを進めて浸透させた実績がある。小泉氏もアイデアマンなのだから、クールビズくらいの大改革を担えば、高く評価されるでしょう。
あと、環境大臣は原子力行政にも物言える立場。反原発の旗手で父親の小泉純一郎元首相の影響を受けているでしょうから、原発政策にどういう態度をとるのかも注目点です。
それと皆が気にしているのは、”育休”をとるかどうかでしょう。男性の育児に参加するのに賛成が多いですが、民間で男性の育休が民間に浸透できていない中で、国家を背負った国会議員や大臣が率先してとることには、当然批判も出るでしょう」
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■野党の反応
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、第4次安倍晋三再改造内閣について「憲法改正に備える内閣ということかもしれないが、一体何をする内閣なのか見えてこない。何を成し遂げたいのかしっかり見定めたいし、国会での論戦を強めていきたい」と述べた。
首相が内閣改造のキャッチフレーズにした「安定と挑戦」との方針について、「これまでも『危機突破内閣』とか『仕事人内閣』とか名前を付けてきたが、危機は突破されてないし、仕事人といわれた方はほとんど仕事をしていない。自分で言う名前に意味はない」と切り捨てる。
一方、初入閣を果たした小泉進次郎新環境相については、「当選同期だ。ぜひ若い世代で頑張っていただきたい」とエールを送った。
■れいわ・山本代表は厳しい注文
れいわ新選組の山本太郎代表は「マスコミから『談話が出ていないのは、れいわだけだ』と言われましたので、コメントします。出がらしお友達内閣に関してのコメントは特にございません。そんなことより、千葉の復旧に政府として全力を注いでください」と厳しく注文をつけた。