高速バス内で女性の髪を切った男を逮捕 「自分の好みの髪の毛だった」
国土交通省によると、2018年度の高速バスの延べ利用者数は約1億1千万人。年々高速バスの需要が高まっている状況だ。そんな中、高速バスの車内で事件が発生。しらべぇ取材班は、滋賀県警甲賀署、そして、運行していたバス会社を直撃した。
■容疑を全面的に認める供述
滋賀県警甲賀署は9日、愛知県安城市大東町に住む会社員の男(22)を暴行の疑いで通常逮捕した。
容疑は、8日午後11時頃から9日午前4時23分頃までの間、福岡県北九州市所在の高速道路パーキングエリアから兵庫県西宮市所在のサービスエリアまでの間を走行中の車内において、名古屋市居住の保健師の女性(31)の髪の毛をハサミで切断したもの。
同署によると、男は女性の席の後ろの席に座っており、睡眠中の女性を狙って計3回にわたって髪を切ったといい、髪はポリ袋に保管されていた。
被害に気づいた女性がバスの運転手に髪を切られたことを伝え、運転手から連絡を受けたバス会社が110番し、通報を受けて滋賀県甲賀市土山町南土山の土山サービスエリアで待機していた同署員らが男を逮捕した。
調べに対して、「間違いありません」と容疑を全面的に認め、「自分好みの髪の毛だった」と話しているという。
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■運転手が機転を利かせて…
このバスを運行していた名鉄バス本社によると、被害者からの申告を受けた運転手が機転を利かせて、通常は止まらない西宮市のサービスエリアにバスを止めて、警察に男を引き渡そうとした。しかし、駐車場が満車でバスを止められなかったという。
そのため、車内からバス会社に連絡をして、普段休憩を取っている土山サービスエリアで警察と合流したとのこと。土山サービスエリアに到着したのが、午前6時半だった。
■密室の犯罪に「怖すぎる」
犯人は刃物を持っていたので、一歩間違えれば大変な事件になっていたかもという声もあがっている。
「性癖も色々だけど、何より密室に刃物を持ち込んでたってことが怖いね」
「被害にあった女性、バスの運転手共に冷静な判断だと思います」
「自分の気持ちや衝動を抑えられない人を、また野放しにするのはやめてほしい」
「刃物を持ち込んでたと考えると、高速バスってかなり無防備ですね」
多様化する犯罪にどう対処していけば良いか、瞬時に判断が求められる難しい世の中になってきている。