妊娠・出産はそれ自体がとても神秘的なこと。双子を含む多胎妊娠なら、なおのことだ。そして、その赤ちゃんたちが必ずしも同じ日に誕生するとは限らないことをご存じだろうか。
■その確率なんと5,000万分の1
カザフスタン共和国・西カザフスタン州の州都であるウラルスク市から、驚きのニュースが飛び出した。少しの時間差で次々と誕生するはずの双子が、なんと11週間も離れて誕生したというのだ。
母体の子宮に特殊な事情があったために、そのような不思議な出産となってしまったが、こうしたことが発生する確率は5000万分の1とのこと。医療チームもたいそう驚いたが、カザフスタン共和国にとっても初めての事例だそうだ。
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■第1子は超低体重出生児
母親は29歳。今年5月24日、妊娠25週で双子の1人目となる女の子を出産し、その11週後の8月9日、2人目となる男の子を出産していた。第1子は体重約822グラムで、第2子の体重は約2,891グラムあったという。
このような出産となった理由は、母親がきわめて稀な「重複子宮」の持ち主であったから。排卵された2つの卵子がほぼ一緒に受精し、完全に分離されている2つの子宮に着床し、それぞれのなかで胚が成長を続けていたのだ。
また、医師が双子を同じ誕生日に出産させることにこだわらなかった理由は、最初に誕生した女の子が超低体重出生児であったため。第2子はできるだけ長く胎内で育てるべきと判断されたという。