北海道の高校の受水槽からネズミの死骸 高校から離れていたことが要因か
ネズミによる被害が立て続けに発生している。先日は渋谷区内にあるファミリマート店舗の冷蔵ケースを、何匹ものネズミが駆け回っている動画が拡散。
店舗が一時休業になる事態に。今回は、北海道の高校で発生し、生徒、保護者に動揺が広がった。しらべぇ取材班は、原因を探るべく、高校を直撃した。
■金網の腐食が原因だった
北海道教育委員会は10日、道立羅臼高校(生徒数95人)の水道の受水槽からネズミ5匹の死骸が見つかったと発表。11日には、学校が記者会見を行った。
学校によると、高校は海抜34メートルの崖に立っており、学校から約20メートル下の緩い坂の上に、受水槽が埋まっている建物があるという。
この建物の地下にある受水槽の隣には、ここから水がこぼれたときに溜まるオーバーフロー槽がある。ここと排水管がつながっていて、オーバーフロー槽と配管の間には金網があり、ネズミがはいれない仕組みになっていたそう。
しかし、この金網が腐食し壊れて、ネズミが排水管からオーバーフロー槽を経由し、受水槽にはいってしまったようだと話す。
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■週1回の点検は実施していた
北海道教育委員会は、学校の施設の点検は、学校が行う規定にしている。学校は、受水槽の建物内の点検は定期的に行っていた。しかし、金網までの点検には、手が回らなかったという。受水槽の清掃は、年1回実施しており、昨年の8月には異常がなかった。
今年は6日に清掃のために水を抜いたところ、ネズミ5匹の死骸が見つかった。学校は、週一回水道の塩素検査を行い、基準の濃度を守っていたので、菌は死んでいたはずと話す。