「息子は天才ゲーマーだから学校なんて…」 父親の教育方針が物議
かつてゲームの世界にのめりこんでいたという人も、年齢があがると「やっぱり趣味や暇つぶし、ストレス解消にしかならないのかも」と感じるようになってくるという。
もしもわが子が「ゲームで食っていきたい」などと言ったら、大人はどう返答するべきなのだろうか。ちょっと珍しい例を紹介しよう。
■10歳で地元の「無敵ゲーマー」に
カナダで今、ある家庭の父親が息子に「特殊な教育方針」を示したとして話題になっている。オンタリオ州サドベリー市に暮らす、自身も大のゲーム好きだという49歳の父親。彼は息子が誕生すると、一緒にゲームをして遊べる日が来ることをただ夢見ていたという。
3歳で手にゲーム機を持つようになった息子は、7歳で驚異的な実力を発揮するように。10歳で父親ほかトッププレーヤーたちを負かし、地元では「無敵のゲーマー」として知られるようになると、大小イベントに参加しては優勝賞品をかっさらってきた。
16歳になった少年がこれから挑もうとしているのは、賞金総額が日本円にして35億円超といわれる『フォートナイト・ワールド・カップ(Fortnite World Cup)』。
7月26日から3日間にわたりニューヨークを舞台に最終戦が行われるが、少年も予選を突破した200名の1人としてバトルを繰り広げる予定だ。
■「生きる道はゲーム」と中退促した父
『Halo』トーナメントで2,000ドル相当の商品を獲得した息子を見て、「この子はゲームで身を立てるだろう」と確信したという父親。高校生になり勉強が大変でゲーム機を手にする時間が減ってきた息子に、彼はこう忠言して高校の中退を勧めた。
「お前の生きる道はゲーム。もっと練習時間を確保したほうが良い。その才能をちゃんと伸ばしなさい」
ゲームの道で富と名声を得るためには、勉強に取られてしまう時間をゲームの練習にあてるべきだと説得する父親に、少年も高校中退を決意。その後の教育はオンラインで受けることにした。