イクメンは浸透しているのか? 夫の育児や家事参加に妻「職場の理解薄い」
以前は、家事・育児は妻の役目なんていうイメージがあったが、子育てを積極的に行う父親を指す「イクメン」という言葉が話題になって久しい。
1999年には、男性の家庭への参画推進を含めた「男女共同参画社会基本法」も制定され、今や主夫という言葉もあり、男性が家事・育児を行うことは珍しいことではない。
■制度を使える?
そんな風潮もあり、育児などへの参加を気遣う福利厚生を設ける会社も多くなってきている。例えば、会社にとどまらずとも、家で仕事のできるワークスタイルや、時短勤務など。
しかし、制度が整っていても、初期は悪しき風習が残っていて、帰りづらい、使いづらいということもあるだろう。
■3割強が「理解薄い」
そこで、しらべぇ編集部が、全国20代~60代の既婚女性438名を対象に調査したところ、「夫の職場は男性の家事・育児への理解が薄いと思う」人は、全体の33.6%。
会社によっては、まだまだ理解の薄いところもあるのかも。それでも、約3割強にとどまっているのは、長い間話題になり続けたからだろうか。
■40代は使いづらい
さらに年齢別で見ると、40代が42.2%、30代が38.7%という結果。結婚して家庭を持っている人も多い年代のため、割合が高いのは納得できるものの、40代のほうが突出しているのはなぜだろう。
40代というと、まだまだ男性が外で仕事をすることが当たり前だった世代。もしかしたら、制度があっても使いづらい人も多く、そのため妻にとっては「会社の理解が薄い」という思いを抱く人もいる可能性が。
せっかくの制度。使う人が増えて、さらに世の中に浸透していくよう願うばかりである。