「幻の魚」クエ漁に同行したらまさかのヒット 40kgオーバーの巨大魚は本当に釣れるのか
「クエ」という魚がいる。ハタの一種で、綺麗な白身に適度な脂とうま味が乗り、鍋や刺し身にすると抜群にウマいのだが、「幻の魚」とも呼ばれ、我々庶民の口にはなかなか入ることはない。
なにせ大きなものでは体長1メートルを超え、重さは50kgにも及ぶ。しかも海底で岩が入り組んだ、いわゆる「根」と呼ばれるところに潜み、釣り上げるのも一苦労なのだ。
釣り人には、地域によってモロコとも呼ばれ、「磯の帝王」「化け物」「怪物」などと畏れと憧れを集めている。そんなクエを「1日に1本はあげている釣り船がある」と聞き、しらべぇ取材班は宮崎県に飛んだ。
■雨と2メートルの荒波の中…
ところが出漁当日は、低気圧が接近してあいにくの雨。しかも、海上は1〜2メートルの波が立っているという。
早朝6時半、出港の準備をしている第5慶門丸。この船は遊漁船だが、船長の門脇さんは元漁師で船長歴28年の大ベテランだ。また、乗船した3人の釣り人たちも、いずれもクエを釣り上げた経験のある猛者揃い。
これは幻が幻じゃなくなるんじゃないか…と期待が高まる。
■餌もハリもデカい
漁師や釣り人の中には、秘伝の仕掛けを誰にも教えない人もいるが、こちらの方は快く見せてくれた。
餌はまるまる1匹のイカ。大きなハリが複数ついている。これを人間の頭も入ってしまうくらい大きな口で、ひと呑みにするのだという。また、このリールの大きいこと…。
なお、ソウダガツオを餌にして狙っていた方は、「これはちょっとマズイ」と仕掛けの撮影はNGだった。