270円の菓子万引きの警部補を逮捕 普段の担当業務に衝撃の声も
26日、スーパーで菓子1袋を万引きした、警部補の男(59)が「窃盗」の疑いで現行犯逮捕された。男の職業や警察の対応に対しては、驚きの声も挙がっている。
■窃盗事件担当の警部補
25日、勤務終了後の午後6時40分頃、新潟県長岡市内にあるスーパーマーケットに1人で来店。税込み278円の菓子を万引きした疑いがある。逮捕された男は新潟県警長岡署刑事1課の係長で、主に窃盗事件の捜査を担当している部署だったそうだ。
男が万引きする様子を目撃していた警備員は、店を出たところで取り押さえ、現行犯逮捕。その後、110番通報をしたという。
県警は「普段の勤務態度に問題はなかった」と説明し、県警首席監察官は「誠に遺憾であり、深くおわび申し上げる。捜査、調査を尽くし、明らかになった事実に即して厳正に対処する」とのコメントを出している。
■「隠すのおかしい」
今回の警部補に関しては氏名や年齢などは明かされているものの「捜査に支障がある」として認否は明らかにしていないという。
先月、埼玉県警川越署に勤務する女性警察官が無免許であるにも関わらず、自動車免許を所持していると申告し、運転をしていたことが判明したことが報じられた。このとき、警察は「個人が特定されてしまう」として、氏名や年齢などを公開しなかった。
この時も「犯罪なのに隠すのおかしい」との声が多数あがっていた。今回の事件では窃盗事件の捜査をする者が窃盗したことへの衝撃の声と、警察が「認否を明らかにしない」ことへの批判的なコメントが多く見られた。
「窃盗事件の捜査担当が窃盗事件起こすとか…情けないわ。しかも係長よ…」
「甘いよね。身内が犯罪起こしても全部さらけ出さないと」
「この『厳正に処罰』ってのもどこまでの処罰なんだろ。警察官に限らずだけど、万引きなんて本当はクビでしょ」
「認否を明らかにしないってどういうこと? 捜査に支障がある、とは?」
■6割が「公務員の処分は甘い」
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「公務員の不祥事は処分が軽いと思う」と答えた人は、全体の58.0%。
さらに性年代別で見てみると、男性では55.5%だったのに対して女性は60.5%と、女性のほうがより厳しい目で見ていることも判明した。
署として再発を防ぐ仕組み作りのほか、説明責任は必要ではないのだろうか。