50代陸尉、自衛隊学校で隊員に平手打ちし処分 その行動に賞賛が出た理由とは
自衛官を養成する陸上自衛隊体育学校で、隊員3人に対し、平手打ちの暴行を加えたとして、男性1等陸尉(50代)が減給1カ月(30分の1)の懲戒処分になっていたことが判明。
ネット上では「暴力は許されない」という声の一方で、この陸尉の行動に称賛の声も出ているようだ。
■女性隊員の容姿を誹謗し平手打ち
報道によると、陸尉が問題の行動をとったのは昨年1月11日のこと。20代の男性隊員3人が訓練中、別の女性隊員の容姿を誹謗するような言動をとったため、平手打ちに及んだという。
なお、陸尉は事件直後、自ら暴力行為を上司に報告。周囲には「処分覚悟でやった」と話しているという。
■称賛と擁護の声
体罰がこれだけの社会問題になっている今、暴力は決して肯定できるものではない。しかし、陸尉が処分覚悟であったこと、そして直後に自ら報告し、実際に減給処分を受けていることなどを受け、ネット上では擁護の声も少なくない。
・巷では、それでもやはり暴力はいけない!とか言いますが、こういうの見てると切なくなるなぁ……自ら処分を貰いにいくくらいの覚悟で平手打ちしたのなら私は責めたくないけど
・「自分の処分を覚悟で平手打ちした」って感情でただ、カッとなって殴ってる訳でもなければ、むしろ愛情がこもってる様にすら感じてしまうのは何故だろう。もちろん、今の世の中、暴力はダメですし、それを肯定する訳はないですが、何とも言えない感情を覚えます
・女性の容姿を誹謗した隊員を処分覚悟で平手打ちし、自ら報告ってすごい漢気を持った人だと思いました
・処分覚悟だなんてある意味立派だと思うよ。現に女性隊員は1等陸尉に救われたよね
■7割が「容姿非難は最悪」
しらべぇ編集部では以前、「身体的特徴で人を批判するのは最悪な行為だ」と思うかの調査を実施。その結果、68.8%もの人が「最悪と思う」と答えた。日本のお笑い界では今も残る笑いのとり方だが、「時代遅れ」「なにも面白くない」と感じている人が少なくないのもわかる。
性・年代別では20代男性がもっとも低い数値に。
繰り返すが、暴力は決して肯定されるべきことではない。しかし、彼の行動で女性隊員が救われ、また男性隊員たちが「人の容姿を非難することは最低の行為だ」と学んだとしたのなら、意味のある行為と言えるのではないだろうか。