「15秒動画」で話題の歌手・足立佳奈 1stアルバムで表現する新しい姿とは
「カッコ悪くても、今を全力で生きること。悔いのない今を。精一杯はかっこいい」。これは、シンガーソングライター・足立佳奈のツイッタープロフィールに書かれたメッセージだ。
ツイッターに投稿した自作の15秒ソングが話題になるなど、彼女は若年層を中心に高く支持されている。それは、こうした想いをまっすぐ自身の活動に向けているからなのだろう。
■どんなときも歌を作る
2017年8月に、シングル『笑顔の作り方~キムチ~/ココロハレテ』でメジャーデビューを果たした足立。
その後も、『フレーフレーわたし』『サクラエール』と、日常に元気をもらえる応援曲を送り出してきた。そして10月17日、ファーストアルバム『Yeah! Yeah!』がリリースされる。
そのアルバムをリードするのが、幸田もも子氏の漫画『あたしの!』の物語とリンクさせて作られた曲『私今あなたに恋をしています』だ。
歌詞を書く際、自身の体験をもとにする足立が、今回の曲で、主人公・あここと自身を重ね合わせたエピソード。それは、中学生のときに想いを寄せた人に告白したときのものだという。
足立:私、友達に仲直りしようって伝えるときとか、好きな人に告白するときとか、どんな状況でも歌を作るんです。歌作りすぎなんですよね、気持ち悪いんですけど(笑)
私が実際に好きな人に告白したときの歌があるんですけど、歌詞がその人に向けて書いているので、誰にも共感してもらえないなと思いました。なので部分的に書き換えるときに、幸田先生の作品をもとにさせてもらったって感じですね。
この曲でも歌ってるんですけど、あここちゃんの「ふられてもめげない、それでも好きです」っていうところが、そのままだなと。エピソードは違うんですけど、私自身と重ねながら、こういうエピソードでも理解できるなと頭の中で考え直して作りました。
■友人からは「怖い」と辛口評価
どんな状況も、曲に落とし込んで、その気持ちを伝える。彼女の楽曲を聴き、多くの人が勇気づけられるのは、足立が感じたそのままの想いが、曲から伝わってくるからなのかもしれない。
けれども、ストレートに気持ちを伝えすぎるあまり、周りからは厳しい評価を受けることもあるようで…
足立: 深い仲の人じゃなくても、バスで会って一目惚れみたいなことってあるじゃないですか? 高校のときとか、バスで「あの人かっこいいな」って思って、他校の子だったりすると、私、声をかけるんです。
声をかけないと絶対自分が後悔するなって思うんですけど、みんなに「重い」とか「怖い」とか言われるんですよ! 怖いが一番つらくて(笑)