猫ひろしもびっくり! 本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督に就任&現役も続行
オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーに所属するMF本田圭佑が12日、カンボジアサッカー連盟の開いた記者会見に出席。サッカー・カンボジア代表のコーチングスタッフに入閣すると発表した。
発表によると、本田の役職はゼネラルマネジャー(GM)になるとのこと。事実上の代表監督に当たる権限を与えられると見られている。
■極めて異例の抜擢
現役選手が出身国以外の代表チームを率いることは極めて異例だ。本田は指導者ライセンスを所持していないため、名目上はあくまでGMだが、実質的には監督となる。登録上の監督にはアルゼンチン人指導者が就く。
会見では本田自身も「こういった形の契約は世界のどこを見ても初めてのものだと思います」と明言。基本的にはメルボルンで選手としてプレーしながら、カンボジア代表が国際試合を行う際に指揮を執る形になるという。
また、日本人が他国の代表監督を務めること自体も比較的珍しいケースだ。三浦俊也氏が2014年から2年間ベトナム代表監督を務めているほか、現在のネパール代表を行徳浩二監督が率いているものの、一般的にはほとんど知られていない。
■カンボジアって強いの?
カンボジア代表はFIFAランキング166位(6月7日現在)。アジア圏内に限っても34位と、決して強豪国とは言えないが、1972年のAFCアジアカップでは4位の成績を残している。
FIFAワールドカップには1998年から参加しており、通算5大会全てで予選敗退。その他の国際試合でも目立った結果を出せておらず、世界的にもあまり注目度の高い国とは言えない。
本田はそんなカンボジアでクラブ経営への参画やサッカースクールの運営など、これまでにもカンボジアでのサッカー文化の普及に貢献してきた。この縁もあって、今回の異例中の異例人事が実現した。
日本とカンボジアの関係で言えば、マラソンのカンボジア代表としてリオ五輪出場を果たした猫ひろしを連想する人も多いだろう。猫は自身のツイッターでこの件に反応している。
本田監督!!!https://t.co/qVB7TgNwpa
— 猫ひろし (@cathiroshi) August 12, 2018
■本田らしい選択
7月には、日本代表の次期監督に就任する意思があるかのような思わせぶりな投稿をしていた本田。
次の日本代表監督?
僕はまだ次の仕事を決めてないですよ。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) July 14, 2018
ファンからの反応としては、本気でこれを期待する層と「また本田がバカ言ってる」というように冷ややかに見る層とに二分されていた。ビッグマウスで知られる本田だけに、ただの絵空事として捉えていた人が大多数だったように思われる。
しかし今回、まさかの代表監督に事実上就任したことになる。日本代表でこそないものの、型破りで常識にとらわれない自由な選手生活を送ってきた本田らしいサプライズニュースだったと言えるだろう。