胃破裂で暴行死した9歳男児の母親 こども園での保育士採用に「怖すぎる」
しらべぇ既報のとおり、長男(9)に暴行を加えて殺害したとして、大阪府警は殺人容疑で両親を逮捕された。長男に目立った外傷はなかったが、胃が破裂し、内臓を覆う腹膜も傷ついていた。
この事件について、虐待の疑いがあるにも関わらず、母親(34)が保育士としてこども園で勤務していたことを『毎日新聞』が報じている。
■「子供のことを思い出すのがつらい」
報道によれば、幼保運営課はことし2月13日に母親の採用を決定。4月から幼保一体型のこども園での勤務が決まっていた。17日に長男が死亡したが、不審な点があることから警察は妹(2)や弟(9ヶ月)もいることを考慮して「虐待の恐れがある」として市の児童相談所に通告し、「見守りが必要な家庭」として幼保運営課にも情報を共有した。
しかし、幼保運営課は母親に確認しないまま4月からこども園で勤務させた。市が7月10日に母親と面談した際には、「子供のことを思い出すのがつらい」と母親が話したことから、翌日から市役所の事務員として配置換えをしたとのこと。
これについて、市は「虐待の確たる情報がない中で採用を留保することは本人の不利益になると考えた」と説明。複数の保育士がいる環境で働かせていたことから問題はなかったとした。
■「もういろいろやばい」「怖すぎる」と批判も
報道を受け、ツイッター上では「なぜ採用した」と市に対する批判の声があがっている。
・これは疑問が残る以上です…この説明はあきれます。子どもの虐待の可能性がある人を子ども園で働かせる判断はどう考えても間違ってます。他人の目があって虐待まではしなくても子どもの安全確保はしないかもしれない。そんなこども園にお子さんを預けた親御さんは心配でたまらないと思います
・虐待の容疑者、こども園で勤務予定だったの…? こ、怖すぎる…
・母親、こども園で働いてたとか、もういろいろやばい
・虐待死情報があるのにもかかわらず、こども園でも虐待するかも、と思わなかったのかな? 堺市の人たちはかなり神経が太いっすね
■両親から虐待を受けた経験は…
しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,328名を対象に「虐待」についての調査を実施。およそ8人に1人が「両親から虐待を受けたことがある」と回答している。
亡くなる前日には、授業参観で「お母さん、ありがとう」と両親に感謝を伝えていた長男。なぜ虐待が起こってしまったのか、母親はなぜ保育士でありながら子供の助けることができなかったのか。疑問と悲しみが残るばかりだ。