いつ始めるの? やろうと思いながらずっと先延ばししていること
嫌なことを回避する行為は、自分を守るために必要なことだ。しかし自分がやりたいと思いながらも、なぜか先延ばしにすることがある。なぜ欲望とは、真逆の行動を取ってしまうのだろうか。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,498名に「先延ばしについて」の調査を実施。
「やろうと思いながら、ずっと先延ばしにしていることがある」と答えた人は、全体で57.1%と半数以上もいることが判明したのだ。
■ダイエットや掃除など
先延ばしをするのは、苦痛を伴うものが多い。ダイエットは、その典型だろう。
「ダイエットをしようと思いながら、数年経っている。『これが最後だから』と言い訳しながらお菓子を食べるけど、次の日には忘れてしまって…。
まったく始めてもないのだから、『ダイエットしたけど、三日坊主だった』よりも質が悪いと思う」(20代・女性)
掃除も労力を使うので、嫌な人も多い。
「家を掃除しようと思いながら、他のことが忙しいのでまったく手をつけていない。完全な汚部屋になってしまって、どこから手をつけていいかもわからなくなってきた。
このまま放置して、さらに汚くなるんだろうなあ…」(30代・女性)
■無理やり貸された本を読む
必要に迫られるものならば、嫌でもなんとかこなすもの。しかし、自分にはどうでもいいが放置もできない微妙なものは、先延ばしの対象になりやすい。
「友達が無理やり貸してきた漫画を、読もうと思いながらもう3カ月は経っている。そもそも私は興味がないのに、友達が一人で盛り上がり『持ってくるから』って流れになって…。
面倒だから読まずに返したいくらいだけど、絶対に感想は聞いてくるだろうから難しい。このまま借りパクになりそうで、それも怖い」(20代・女性)
■先延ばしするものがない
性年代別では、20代男性が唯一半数を切っている。
彼らは先延ばしせずに、そつなくこなしているのだろうか。
「特にやりたいこともないので、先延ばしすることはない感じ。仕事で嫌だなと思うものはあるけど、それをしないと先に進まないから仕方なくやる。
プライベートのことは、嫌ならやらないでなんとか生きていけるから」(20代・男性)
とりあえず始めてみるのが一番いいが、行動に移すまでに時間がかかってしまうのだろう。