リアルは人見知りの「ネット弁慶」 意外にも無職には少ないことが判明
ネット上ではコミュニケーション能力が高いのに、現実では人と話すのが苦手な人。「ネット弁慶」という言葉があるほどなので、恐らく一定数は存在するのだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名に「インターネットについて」の調査を実施した。
■ネットでもリアルでも人見知り
「ネット上では社交的だが、現実では人見知りだ」と答えた人は、全体で26.2%だった。
ネットスラングとして普及している割には、意外に少ない割合である。
「ネットだけの付き合いの人は、ほとんどいない。SNSのフォロワーもほとんど友達だから、ネットで知らない人と交流をする機会がないかも。
だからネット上で人見知りかどうかが、わからない」(20代・女性)
ネット上でさえも、人見知りをする人も多い。
「リアルでもネットでも、人見知りだと思う。Twitterでフォローまではしても、リプを送るのはかなり勇気がいる」(30代・男性)
■がんばってオフ会に参加したものの…
自分をネット弁慶だと思っている人が、勇気を出してオフ会に行くとどうなるのか。
「Twitterで仲良くなった人たちとのオフ会に勇気を出して行ってみた結果、まったく話ができずに終わった。周囲も気を遣って話しかけてくれても、一言返して終わるから会話が弾まない。
同じ趣味の人たちだからいけると思ったのに、家に帰って落ち込むレベル。それ以来、他の人たちは頻繁に会っているみたいだけど、僕は誘われても断っている」(20代・男性)
相当、精神的にダメージを受けたようだ。
■無職にネット弁慶は少ないのか
無職の中でも引きこもりがちな人は、1日中ネットをしているイメージがある。しかし、ネット弁慶を自称する人は、意外にも少ないのだ。
以前に無職の期間があった男性は、その時期のネットの使い方について次のように語る。
「匿名で好きなことを書き込んでいたけど、そこで交流が生まれていたとも思えない。
ただ、たまにレスがつくと確かに嬉しかったので、かすかな人のつながりが欲しかったのだと思う」(30代・男性)
本来は前に出るのが苦手な人も、ネットを利用すれば自分自身を表に出せる時代。自分を生かしやすい場所を見つけることが、重要になりそうだ。