さっぽろ雪まつりの通常開催見送りに悲しみの声 市はオンライン開催も検討
10日、北海道札幌市の秋元克広市長は、同地域の冬の風物詩ともいえる「さっぽろ雪まつり」の通常開催を見送る方針を発表。ネット上では、悲しみの声が相次いだ。(写真は2019年度のもの)
■世界有数の雪まつり
さっぽろ雪まつりといえば、例年、札幌の都心部や大通公園をはじめとする複数の会場で、迫力のある巨大な雪像や、スケートリンクなど、雪と氷にまつわる催しが行なわれ、北海道のみならず世界各国から観光客が訪れるほどの人気イベントだ。世界3大雪まつりのひとつとしても知られている。
2021年のさっぽろ雪まつりは、2月4日から11日にかけて8日間開催される予定だったが、今年6月中ごろの時点で、新型コロナウイルスの影響により、「従来通りの雪まつりの開催は困難である」として「規模を縮小して雪まつりを開催する」と発表していた。
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■オンライン開催の可能性も
そんな中、秋元市長は10日の会見で「いま決定をしている規模を縮小しての開催としているが、会場の設置をしての開催は厳しいのではないか」とし、事実上の雪まつりの中止を発表した。
また秋元市長は「札幌市としては、オンライン開催などを含めた会場設置をしないような開催。こういったことも含めて改めて再検討する必要がある」と説明。「雪まつりは冬の風物詩で、オンラインで雪像の映像を流すなど、火を消さないことが必要だ」と語った。
■ネット上では衝撃
今回の会見を受け、ツイッター 上では「え、嘘でしょ!」「めちゃくちゃ行く準備してたのに…これはキャンセルかな」「一番楽しみにしてたイベントだったんだけどな。マジで残念」といった悲しむ声が相次いだ。
また、札幌市内の感染状況から「今雪まつりをするのは賢明な判断じゃないよ」「やらなくて正解だと思う」など発表に対する納得の声や、「オンラインで雪まつりって何すればいいんだ?」「何でもかんでもオンラインにすれば良いってことじゃない」といった疑問の声も少なからず寄せられている。