「ヘッドホンではありません」 聴覚過敏への誤解を解くシンボルマーク
一見、どこにも不自由な部分が見受けられない人でも、様々な病気や障害を抱えていることも。
今、Twitter上では「聴覚過敏」と呼ばれる症状が話題になっている。聴覚過敏と付き合いながら生活する人たちにとって、欠かせない「あるアイテム」が、なかなか周囲から理解を得られず、苦しい思いをしている現状があるという。
■「聴覚過敏」誤解されてしまう苦しみ
「聴覚過敏」について取り上げた『NHK NEWS WEB』では、聴覚過敏について、ふつうの音が耐えられないほど大きく聞こえたり、ひどい場合には痛みや吐き気をもよおしてしまうこともある症状と説明されている。
嫌な音を遮るため「イヤーマフ」を日常的に着用している人もいるのだが、聴覚過敏は世間的に認知されていない。
「ヘッドホンで音楽を聞いている」と勘違いされてしまうなど、「誤解されてしまう」「理解を得られにくい」ことに、酷く苦しんでいる現状があるようだ。
手話を勉強してる今伝えたい事。
【聴覚過敏】と言う病気の定義がされていない『聞こえ方』があります。
大人でもありますがここで子供の例で伝えます。
写真は『イヤーマフ』という聞こえすぎる音を遮断するものです。
決して『ヘッドホン』ではありません。
続く pic.twitter.com/obsUVkHE4N— 咲ひろママ🤗 (@akikumisakuhiro) March 22, 2018
聴覚過敏の症状が出て、イヤーマフを買う事を検討した時に、調べていると”人に注意された”という事例があったそうです。
私は嫌味のように『飛行機でつけるような器具をつけている。』『おかしい』と言われました
聴覚過敏はただ耳が聞こえすぎるだけではないんです#聴覚過敏#拡散希望RTお願いします— Rina☆(雪柳里菜)@ムスカ教信者 (@YukkuriRina1102) March 27, 2018
眩しい時はサングラスかけたり帽子被ったりして日差しを避けるよね?耳元で大声出されたらうるさいよね?思わず耳を塞いだりしない?
聴覚過敏は音を遮断しないと脳内処理がすぐにパンクして、生活に著しい支障を生じる。
イヤーマフは車椅子と同じということを知ってほしい。— たにく ままん (@zinmami18) March 10, 2018
「聴覚過敏」は、大人だけでなく子供も患う症状で、「子供がイヤホンで音楽を聞いている」と誤解されてしまい、対応に苦慮している親は少なくないという。
■聴覚過敏保護用シンボルマーク
そんな中注目を集めたのが、標識などを製造している、株式会社石井マークが制作した「聴覚過敏保護用シンボルマーク」。周囲からの誤解を解こうと制作されたもので、現在株式会社石井マークのホームページ上で無償提供されている。
マークにはサイズや色など多様なバリーエーションが展開されており、イヤーマフなどの保護器や、バッグなどに付けることで、周囲に状況を伝えることができる。
■「1人でも多くの人に知ってもらいたい」
このシンボルマークについて1人でも多くの人に知ってもらおうと、ツイッター上では多くのユーザーがこのマークや聴覚過敏に関する情報を拡散すつ動きが広まっている。
株式会社石井マークさん(@ishiimark_sign )が
無償で公表してる、聴覚過敏の保護マークをコピーさせて貰って
折り紙と、ローダー使って
鞄につけれる用にしてみた(*´꒳`*)
こう言うの、今まで知らなくて苦労したので、ちょっと心配が減りました〜
プラ板のストラップはまた後日作ろうと思ってます! pic.twitter.com/avd8knEA9T— あーちゃん@シキ嫁 (@miy0703) April 14, 2018
聴覚過敏シンボルマーク。
一時期Twitter内でも取り上げられていたものです。
マークの事を知らず
勘違いで不快な思いをした事も多々あるのですが、
マークを付ける事でそういう事も減った様に感じられます。
少しでも認知度が高まります様。作成者様
【株式会社石井マーク様】
@ishiimark_sign pic.twitter.com/FR4F6BL6Uq— 逆てるてる❣水月&りくと (@tearu_zatugaki) April 15, 2018
聴覚過敏シンボルマーク、ぜひ知ってほしい。
一般人の「うるさいなぁ」レベルじゃなく、苦痛なんだよ。
自分も、調子が悪い日はイヤーマフが必携だ。
交通事故の後遺症で聴覚過敏になった叔父は、たくさんの人の話し声が聞こえると頭痛に悩まされている。— りさよ (@akaitennoshuten) April 16, 2018
#石井マーク#聴覚過敏
ステッカー届きました!
ありがとうございます。感覚過敏があると診断されてから調べて、このマークとイヤーマフや耳栓をして工夫して過ごしているひとたちがいることを知りました。
実践したら、本当に過ごしやすくなった!びっくり。
もっとこのマークが広まりますように。 pic.twitter.com/gHAXQzWVBY— ロク@しろくま (@kmkmshiro) April 12, 2018
「何でもない」ものに恐怖を感じたり、身体的に苦しめられてしまう状況は、「理解されない」ことで症状以上の苦しみを感じてしまう。
一見イヤホンに見えてしまうイヤーマフ。このマークが広く認知され、聴覚過敏を抱える人々が「誤解」によって心を痛めてしまう環境が、少しでも改善されていくことを願う。