創業84年! 個性あふれる東京・高円寺の老舗銭湯『小杉湯』のミルク風呂が最高
東京・杉並区に根を張り84年。地域の人に愛され続ける高円寺の銭湯『小杉湯』は、お湯の種類だけでなく、魅力的な設備やイベントも目白押し。
しらべぇ編集部イチの温泉マニアで、温泉ソムリエの資格を持つ記者がその魅力をご紹介しよう。
■濃厚なミルク風呂
壁画は、国内でも有数の銭湯絵師の1人である丸山清人氏が手掛けた作品だ。
男湯には「西伊豆から見た富士山」、女湯には「函館大沼から見た駒ケ岳」が描かれており、自然の情景が美しい。壁面は白を基調としたデザインで、日中は天窓から自然光が溢れる。
入浴の準備を整えたら、甘い香りがほのかに漂うミルク風呂に入るのがオススメ。
営業前に入浴剤を仕込む作業を見せてもらったが、真っ白な原液からは濃厚な香りが漂っていた。
この液体の正体は、ラノリン・ミツロウ・ミネラルオイルなど。
湯温は41℃と、熱すぎずに身体を芯から温めてくれる温度。マシュマロに包まれているような優しい湯心地で、身体をじんわり温めてくれる。
「岩盤浴泉」と呼ばれる円盤状の装置が湯の中に設置されており、そちらを背中にあてながら温まっても心地が良い。
ガイアストーンやゲルマセラミックスといった鉱石などの働きで、血行促進の効果が期待ができるそうだ。
■天然素材を使った日替わり湯
日替わり湯は44℃と、やや熱め。
取材当日は「香草ブレントよもぎ」と名付けられた、緑色の美しいお湯だった。
よもぎ、ローズマリー、八角、ラベンダーなど香草をメインにブレンドされたお湯は爽やかな香り。
ほかにも柚子やヒバなど、店主がこだわり抜いた天然素材を利用したお湯が、日替りで楽しめる。